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C5のファインダーに交換する(00/06/20更新)


 ETX-90ECが壊れてしまったのを機に購入したNexStar5(2001年現在は完全修復済)。ETXを触るまでは,モータードライブによる星の自動導入するなど,夢だと思っていました。しかし,20年ぶりに本屋で眺めた天文誌には,自動導入というキーワードがあちこちに見られたのです…。これがキッカケとなって,ハマりはじめてから200年春現在で丸1年…。
1999年の6月にETX-90ECを手に入れて自動導入に慣れたいま,さらなる飛躍?としてNexStar5Celestron)を手に入れてみて,どのような感想を持ったのかを紹介します。


(00/06/01更新)
 ※ほかのページとネタがダブってしまう関係上,ETX-90ECと比較しながら…,という紹介方法は極力避けました。必要であればリンク先ページをその都度作っていきます。とはいえ…,いろいろな望遠鏡を触ってないので,基準となっているのはETX以外の何ものでもないわけですが(汗)。

NexStar5を国内で購入すると20万近い価格です。しかし…,数万円の安さ(4万円程度)に負けて,米国の天文ショップ「Telescope&Wild Bird」から購入しました。パッケージ内容は下の写真の通りです。
本体を始め,プローセル25mm,ACアダプタ,スターポインター(等倍ファインダー),天頂プリズムの5点。これだけあれば,取りあえず観望できるという標準的なセット内容です。

■NexStar5のパッケージ内容
パッケージ内容全体 天頂プリズム
プローセル25mm
スターポインター(等倍ファインダー)
ACアダプター

大きさを実感するためにPS2と比較

ギア構造からして安心感がある

 まず最初の壁は,ハンドコントローラの操作でした。

オートスター(ETX-90EC)の操作には慣れていたものの,NexStar5は別メーカー(セレストロン)の製品。操作の共通性があるわけもなく,使い勝手はまったく違っていました。もちろん英語マニュアルが付属されていたのですが,文字重視の構成のため英語が苦手な自分には辛かったのです…(汗)。

そこで,最初にやることとなったのは,操作について紹介しているホームページ探し…。しかし,ETX-ECの場合もそうだったのですが,マニュアル(基本操作)について書かれているホームページはほとんど皆無
使い始めには,マニュアルだけでは分からない点こそ知りたいと思うのですが…。こう思うのは私だけ? ちなみに…,英語マニュアルは,購入していなくてもPDF形式をダウンロード(※左メニューのProduct Manual)できます。購入前であっても,操作内容を具体的に見たいときは,参考になるでしょう。

このような状況であっても,国内で情報公開されている「かずはん」さんのページが大変に参考になりました。ページを拝見して分からなかった点についても,Eメールでていねいに教えていただいたので,とても感謝です。メーリングリストも開かれていて今後も楽しみです。


最初にNexStar5を触っていて気づいたのは, モーターのギアをフリー状態にして,経度(上下)や緯度(回転)を手動で動かすことができない点でした。ギアはつねに噛み合った状態になっており,動かすためにはハンドコントローラで操作する必要があるのです。この構造のメリットは,ギアの不具合が少なくなる点?ですが,ちょっとした動きにでもバッテリ消費する点はデメリットです。
しかし,後述するように追尾性能のよさは,この構造が影響していると思います。

ハンドコントローラはお世辞にも使いやすいとは思えない

 ハンドコントローラの操作性には,あまりフレンドリーさを感じませんでした。詳細については,後日更新予定のETX-90EC v.s. NexStar5ページに記したので,ここでは概要だけにとどめています。

電源をオンにすると,ハンドコントローラから日時の入力状態になって,続いてタイムゾーン指定(Zone15),緯度,経度(日本での)の入力となります。緯度,経度はメモリに保持できるものの,呼び出し方法が分かりづらくかなり悩みました。
ここまでの操作性を見ても,お世辞にも直感的だとはいえないと感じます。いろいろと悩んだ原因は,ハンドコントローラ上でメニュー操作するのではなく,数値による指定が多いためでしょう。たとえば,タイムゾーン指定や緯度,経度など,さらに天体指定においてもメシエ番号で指定するなど,ほとんどのものが数値指定なのです。
操作を覚えてしまえば問題ないでしょうが,最初は迷ってしまうでしょう。この点では,ミードのオートスターのように,初心者を意識したコンセプトではないのだと感じます。

 動作音は,とて〜も静かです。ETX-90ECと比べれば,動いてないのか?と思ってしまうほどです(言いすぎかな)。ETX-90ECとの動作音は,ここで聞き比べることができます。

ホームポジションのセットは,経緯台モードの場合,鏡筒を地面と水平にするだけです。ETX-ECのように緯度モーターの位置を合わせる必要がないのです。360度以上回転し続けることができます。
しかし,この構造のために問題もありました。

ACアダプタや外部バッテリプラグを本体に取りつけている場合,プラグもいっしょに回転します(下の写真を見れば分かるように,オレンジの輪よりも上が回転します)。この際,電源が一瞬でも遮断されると,内部コンピュータのメモリがクリアされるので(ETX-ECも同じ),プラグが抜けないように注意しなければなりません。具体的な設定は理解していないのですが,コードが絡まないように回転させるモードが用意されているそうです。
万が一のことを考えて,プラグが外れないよう固定しておくと安心です。私の場合,下の写真のように東急ハンズで買ってきたマジックテープを巻くことで対処しています。写真のように固定すれば,プラグが外れることはないでしょう。さらに,本体を持ち運ぶ際にも役立ち,ハンドコントローラが誤って落下しないよう固定しておけます。

■電源ケーブルは外れないような工夫が必要
L型プラグで作ったのがよかった このように固定すれば誤って外れることはない
通常はコントローラを固定しておけばいい
コントローラの下部にはPCリンクコネクタがある

追尾性能は星夜写真もチャレンジしたくなるほど安定している

自動導入の前段階として,オートアライメントモードで2つの恒星を基準星として導入します。

ここで気になったのは,ファインダーです…。NexStar5には,等倍ファインダーが同梱されています。倍率が無いために眼視で星を導入するのと同じなのです。私の場合,視力が良くないためとても使いづらいです(悩)。この問題はいまいちばん解決したいので,後日,光学ファインダーと交換するつもりです。

ほかに気づいた点でもっとも気になったのは,アライメント後(自動導入された天体)に誤差があった場合のETXとの修正手順の違いです。
オートスターの場合は,導入された天体がズレていた場合,マニュアルでセンターに導入して「Enter」キーを2秒以上押せばすぐにシンクできて,修正したデータで追尾を続けます。しかし,NexStarのハンドコントローラでは行程が多く,「ALIGN」キーを押して補正モードに移りマニュアルでセンターに導入して「ENTER」,続いて「ALIGN」を押すことで追尾モードに戻ります。(訂正しました。かずはんさんありがとうございます)

アライメントを行った後,ズレがあればすぐにでも誤差修正(シンク)したいわけですが,この行程の違いは気になるところです。ただし,NexStarのシンク手段には,動作中に再アライメントをすることもできるので精度上はまったく問題ありません。
つくづくとオートスターの作りのよさを実感しました。
操作上の詳細な手順比較は,このページで紹介しています。


経緯台モードでアライメント後,導入精度は驚くべき性能を見せつけてくれました(経験上)。
50倍(25mmプローセル)で自動導入精度を試したところ,オートアライメント(2つの基準星)でもピタリと中心に導入できます。ベガとカペラでアライメントを行って,M42やM51に移動した際,どちらも視界の中心にきました。かなりアバウトに合わせたつもりだったのに,う〜ん,満足,といった感じです(^^)。
追尾性も快適です。試しに50倍での状態では,5分以上中心から外れることがなく,まったく微動しない追尾性能を見せてくれました。
今後は,Picona改Qcam改などで撮像した場合の使い勝手などもレポートしていきたいと思います。


重量が重くなって機動性が失われないかと心配

 よい点ばかりを書いてしまったようですが,いちばんの難点は本体の総重量です。いくら性能のよい望遠鏡でも,持ち運ぶのが面倒になって星を観るのがイヤになってしまう…。こんな話はよく? 聞かれます。私には20年前にお蔵入りさせた苦い想い出があるので,とても重視したいポイントです(汗)。
そんなことばかり考えず,体を鍛えろという意見もありますが…。
口径200mmオーバーよりも,小口径で毎日ヒョイと持ち出したり,旅行先に手軽に持っていける機動性は,今後も重視したいです。もちろん大口径の魅力もあるので,これはたんなる見解の1つでしかありません。

NexStar5の場合は,私が使っているETX-90EC純正のフィールド三脚と組み合わせると,「15kg」になります。毎晩持ち出すには,もう限界といった感じです…(^^;。さらに輪をかけるのは,単三乾電池で5時間も稼働できないため,野外バッテリを常用せざるを得ない点です。野外バッテリの重量もハンパではなく(2kg程度),望遠鏡本体といっしょに持っていくと,18kg近くになってしまいます…。さらにQcamで撮像したいと思えば,ノートパソコンも加わってどんどん重くなってきます……。
しかし,本体だけであれば「8.5kg」です。頑張って背負っていけば,旅行先に持っていくことができるはずです(たぶん)。最近は,スマートに持ち運びできるバックを探しています。

鏡筒を別のマウントに乗せる…などの拡張性も現実的だと思い購入したのですが…,この点はまだ未知数です(^^;。C5鏡筒と同じという点で,ドイツ式赤道儀に乗せても使えるかな,と思っているのですが,今は試す余地もなく今後の課題とします。

C5のファインダー(光学)に交換しました

 いくら自動導入の精度がよいとはいえ,初期設定時のアライメント時には自分で恒星を視野に導く必要があります。NexStar5は,標準で等倍ファインダーを搭載しているわけですが,視力0.6の私にとって横浜の空で恒星を導くのがとても困難でした。
そこで,光学ファインダーに交換するべく数か月に渡りいろいろと調べてきたのですが,なかなかいい物が見つかりません。

判明した事実と発想
考察した結果
ファインダーはいろいろあるけれど,脚のビス取り付けピッチが30mmでなければならない セレストロンの鏡筒は,取り付けピッチが30mmで統一されている(元木さんに教えていただきました)
駆動ギアーのバックラッシュを防ぐため,なるべく軽量なファインダーでなくてはならない セレストロンのC8/11などの50mm(口径)ファインダーは,重量がかさむので避けたい

 しばらくは,店頭でビクセンやボーグのファインダーを物色していました。しかし,いずれのファインダーでも脚を改造したり新たに加工しなければならず,スマートさに欠ける物ばかりです。
そんな時,思い出したのがほとんど同じ構造で口径も一緒であるC5の存在。そこでC5の販売店として有名な誠報社に聞こうと思いつつ…,C5を持たれている元木さんにパーツ購入について聞いたところ,「それならば,使っていないから譲りますよ」という,お言葉をいただきました。

手前がC5のファインダー。N5のファインダーに比べかなり大きいことが分かります。重量は…,残念ながら機器がないので測れません

NexStar5にC5ファインダーを取り付けたところ。バランスも狂わず,ギアーの動きにも不具合が見られない。○

 結局は,既製品で落ち着いてしまったわけですが,セレストロンブランドであれば規格製品として用意されている点がポイントとなりました。



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